震災遺構荒浜小学校での学び(5年生)
8 月 26 日(火)、 5 年生が校外学習で震災遺構荒浜小学校を訪れました。ここは、仙台市内の小学 5 年生全員が防災学習のために訪れる場所です。震災前、荒浜小学校は本校の隣の学区でしたが、今は同じ学区内にあり、身近な場所で震災を肌で感じられる貴重な学習の場となっています。 見学経験のある児童もいましたが、初めて訪れる児童も多くいました。 学級ごとに分かれて見学し、当時の荒浜小学校の校長先生にもお話を伺いました。先生は、震災当日、児童の命を守るためにどのような判断をし、どんな思いで行動されたのかを丁寧に伝えてくださいました。校長先生はこどもたちに「あの日、生き延びることができたのは当たり前ではない」と語りかけ、「自分の命は自分で守るという意識を常に持ち続けてほしい」と力強くメッセージを送りました。こどもたちは真剣な眼差しで聞き入っていました。 さらに、当時荒浜小学校で担任をしていた、現在本校に勤務している先生も VTR で登場しました。先生は、津波が迫る恐怖や、こどもたちを必死に避難させた当時の様子を振り返り、話してくださいました。普段身近にいる先生が体験した「あの日」の話は、こどもたちの心に深く響いたようです。 今回の校外学習を通して、こどもたちは命の尊さ、そして自分の命を自分で守ることの大切さを改めて学びました。この貴重な経験を、震災の記憶を風化させず教訓として未来に活かし、これからの防災学習につなげてくれることを願っています。